家族ゲーム

監督:森田芳光

森田芳光の代表作。独特の間と奇妙な空気感。森田芳光ってやっぱり変な監督だったんだなあ。宮川一朗太の舐め腐った感じや松田優作ぶっきらぼうな演技、この2つが不思議な化学変化を起こしている。また伊丹十三由紀さおりのどこかなげやりな感じも独特な味があり、とてもシュールな家族映画となっている。伝説といっていい、終盤の合格祝いの食卓での長回し。横一列の食卓自体奇妙な画だが、それがどんどん混沌としてくるとこは、あれは全て演出なのか、アドリブなのか。80年代の何とも言えない空気がよく出ている快作。