テトロ 過去を殺した男

監督:フランシス・フォード・コッポラ

コッポラの胡蝶の夢」でコッポラも終わったかなと思ったが、まだまだ死んではいなかったか。モノクロの映像がいいし、アメリカでなくブエノスアイレスというロケ地がどこか謎めいた雰囲気を作り出していて、映像にコッポラの美意識が感じ取れた。またコッポラ自身が脚本も書いており、結構歳なのに創作意欲はまだまだ衰えていないようだ。これは兄弟の物語であり、そして父と子の話である。終盤の展開はある意味予想通りだったが、格調高く普遍的な兄弟の葛藤を見せてくれた。オールデン・エアエンライクは若い頃のディカプリオに似てる。。。