白痴

監督:黒澤明

約3時間におよぶ堂々の作品で黒澤の豪快さは十分発揮されていた。ロケ地は雪の札幌でロシア的な雰囲気(原作ドストエフスキー)を出したかったのかな。世界観はマッチしていてよい。ただ話がよく分からない。男女4人による愛憎劇なんだけど、なんかこう回りくどい。カットされているせいか突然原節子が出てきたりと唐突感ありなため、皆の行動や思考が不明なとこがあった。原節子ファム・ファタール的な存在感あり。三船は相変わらずパワフル。でも一番良かったのは久我美子。彼女のツンデレぶりが可愛らしく、原節子との対決もよかった。