隠された日記 母たち、娘たち

監督:ジュリー・ロペス=クルヴァル

地味な映画だが、なかなかのフランス映画。ミステリー的な要素も多少絡め、日記から過去の出来事を浮かび上がらせていて、上手い作りになっており、退屈になりがちなフランス映画なのに、しっかりとした上質な人間ドラマにもなっている。皆愛を求め彷徨っている。真実を知り、過去と折り合いをつけ和解する姿は、3世代の親子の許しとこれから生まれる生命への希望を感じた。女性監督だからこその女性映画である。