レオニー

監督:松井久子

果たして映画化するほどの人物か、やや疑問が残るが、彫刻家のイサム・ノグチではなく、その母に焦点を当てた映画。当時アメリカの女性が日本で生活することは大変だったろう。ただその大変さがあまり深く描けていない気はする。イサムを育てたといっても成長期には離ればなれだったし、母の愛情にしてもヨネとの夫婦関係をとってみても、いまいちこの伝記映画の意図が見えにくい。まあでもエミリー・モーティマーは好きな女優だし、最初不安だった中村獅童も段々良くなってきたし、悪い映画ではない。