闇の列車、光の旅

監督:ケイリー・ジョージ・フクナガ

傑作!これは楽しみな監督が出てきたぞ。日系人がこんなメキシコ映画を撮るなんて。見事なストーリー展開で、主人公とその舎弟からギャング団の話と全く別の移民家族の話が交錯する流れ。そして後半は少女との逃亡劇で行きつく先に待ち受けている運命は。。。顔に刺青のギャングたちのインパクト、そしてメキシコという国のヤバさ、未だ荒々しい風土が見てとれる。また撮影も美しく、薄い光の中に浮かび上がる列車の風景など撮影が素晴らしくいい。メキシコという土地自体が主役なのかもしれない。