パンドラの匣

監督:冨永昌敬

太宰治の原作は知らないが、奇妙な昭和の風景がここにある。「やっとるか」、「やっとるぞ」、「頑張れよ」、「よしきた」、独特な会話に違和感を感じるも、徐々に慣れていく不思議。世界観に見事にあったキャスティングが、この映画の全てといってよい。窪塚洋介はまだ終わってはいなかった。