戦場のジャーナリスト

監督:エリ・シュラキ

ユーゴスラビアの内戦の中、夫のカメラマンが生きていると信じて戦地に飛び込んだ妻の実話。まずこれが実話ということに驚く。あの状況の中、確かな情報がないのに夫を探し出した妻の執念と愛情が素晴らしい。そしてなにより戦争がリアルに描写されていて、躊躇なく撃たれる恐怖や子供や妊婦など無差別に殺される悲惨さなどをまざまざと見せつけられた。役者もなかなか豪華キャストで、中でもエイドリアン・ブロディとデヴィッド・ストラザーンがいい。ジャーナリストたちの命をかけた仕事が映し出されており、見応え十分な戦争映画だ。