ドリームズ・カム・トゥルー

監督:ダグ・アッチソン

いい映画だ。夢に向かって努力するというシンプルな映画だが、そこには家族や友人への思い、そして父を失ったアキーラと娘を失ったララビー教授が、お互いに父そして娘のような親子にも似た信頼関係を築くまでの師弟愛がとてもいい。いつもは声を荒げるローレンス・フィッシュバーンが抑えた芝居で作品に深みを与えている。またフィッシュバーンの教訓のような言葉「恐ろしいのは、我々の力不足ではない。恐ろしいのは、我々の計り知れぬ力だ。我々は自問する。美しく才能あふれる者に自分はなれるのか。だが、誰もがそうなりうるのだ」。この言葉が深く心に沁み込んだ。あと主人公のボーイフレンド?のハビエルのかわいい少年なんだけど紳士的なやさしさに癒された。