フリック

監督:小林政広

多少デビッド・リンチの映画を思わせるものがあり、北海道のど田舎を舞台にした妙な刑事映画だが癖になる味あり。事件の真相よりも、この映画は主人公の現実と妄想が行ったり来たりする所に面白さがあるのだが、撮影がワンシーン・ワンカットが多いのが、やや邪魔くさい気がして、芸の無い撮影方法にちょっといらいらした。日本映画には、こういう不条理的なものが結構あるが、どれもあまり上手くいってないように思うので、この映画は比較的上手くいっている方になるんじゃない。結局何が現実で何が非現実なのか、全てが妄想なのか、そして映画は好きだったのか。。。