12人の怒れる男

監督:ニキータ・ミハルコフ

う〜ん、期待が大きすぎたか、とにかく長い。この内容でこの長さはさすがにどうかと思う。ロシアの役者たちの熱演ぶりは素晴らしいが、本来サスペンスであるはずの内容が、自分たちの身の上話になってしまい、多くの時間が取られた。肝心のサスペンスは盛り上がらず、ようやくこの映画はサスペンス映画じゃないことに気づいた。終盤は思わせぶりな映像があるが、それが大きな効果を上げるでもなく中途半端。改めて、シドニー・ルメットのオリジナル版が偉大かがよく分かった。