2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

At the terrace テラスにて

監督:山内ケンジ 「おとなの事情」の二番煎じかと思ったら同じ時期に作っていた。あっち観てなかったらもっと楽しめたのになあ。山内ケンジは好きだけど、これはそこまでハマらなかった。最初は確かに面白い。独特な空間を作り出し奇妙でシュールな会話劇は…

渇きと偽り

監督:ロバート・コノリー オーストラリアの乾燥地帯という舞台がいい。この干上がった土地が主役といってもいい。田舎に戻ってきた刑事が旧友の自殺事件を追う。この事件と自分たちの過去の事件が交錯する構成になっている。多少ダラダラとした展開ではある…

あした世界が終わるとしても

監督:櫻木優平 劣化版新海誠みたいな映画。ありがちな並行世界。二つの日本。一方の世界は恋人同士でもう一方の世界は敵対している。なんだか中二病全開な話だった。よくこれで企画が通ったなあ。結構たくさんの人死んでいて、かなり滅茶苦茶やっている。や…

残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う

監督:森川圭 なんかすごいタイトル。この監督の「メイクルーム」シリーズの第3弾に当たる作品らしい。「メイクルーム」は観てないけど、このタイトルに惹かれ観てみる。メイクルームだけのワンシチュエーション物で、映画撮影の舞台裏で映画関係者達がわち…

サマーゴースト

監督:loundraw さすが乙一。幽霊と青春。こういうの書かせたら乙一は天下一品。儚く切なく美しく。少年時代の暗い瞬間をすくい取り、それでいて希望を信じている。頑張れ生きろという言葉が伝わってきた。黄昏、夜、花火などの夏の映像がとても美しかった。…

7BOX [セブンボックス]

監督:フアン・カルロス・マネグリア、タナ・シェムボリ とてもめずらしいパラグアイ映画。そもそもあまり映画を作ってない国で映画後進国。監督も役者も素人同然みたいな連中なのだが、その割にはレベルが高い。話は正直それほど面白くはなかったのだが、こ…

夏へのトンネル、さよならの出口

監督:田口智久 ちょっと新海誠っぽさがあった。ウラシマトンネルという都合のいいトンネルが出てきて少年少女に冒険を提示してくれる。夏、田舎、不思議なトンネルとどこかで観たことあるような設定なのだが、過去のいろんな作品のいいとこ取りのような話で…

ユー・アー・ノット・マイ・マザー

監督:ケイト・ドーラン アイルランドのホラー映画。まあまあ。アイルランドがどこか閉鎖的というか淀んだ空気が漂っている。いじめとかも陰湿。主人公がどんくさい感じがリアル。母親がなんか呪われているらしい。派手なものはないが、所々で気味の悪さを演…

足跡はかき消して

監督:デブラ・グラニック 「ウィンターズ・ボーン」の監督か。たくましい少女ってとこが似てる。父と娘が森林で二人で暮らしている。まあホームレスみたいなもんだが、こういう自然の中で暮らすのはそれはそれで強くなる気はする。でもずっとはここでは生き…

オールドマン

監督:ラッキー・マッキー 爺さんの家にある迷子の青年がやってくる。基本この二人だけの会話劇。まあ何かあることは分かるのだが、そういうオチね。まあありがちちゃありがちな仕掛けだが、こう来るとは思わなかった。爺がもうろくしてるってとこがポイント…

ホワイト・ボイス

監督:ブーツ・ライリー ホワイトボイスって何かと思ったら白人の声風に喋るってことね。中々面白い邦題付けたなあ。90年代ぐらいにはこういうオフビートなコメディあったよなあ。黒人が電話営業する話だと思ったら、予測不可能な展開に転がり出すぶっ飛ん…

毒舌弁護人~正義への戦い~

監督:ジャック・ン 法廷エンターテイメントとして楽しめた。ただちょっとエンターテイメントしすぎではある。いろいろとありえないが、まあそこはエンタメとして割り切ろう。しかしやはりツッコミ所は指摘したい。まずなぜ証拠が2年経ってもそのままなのか…

僕が跳びはねる理由

監督:ジェリー・ロスウェル 自閉症である東田直樹が13歳の時に執筆したエッセイを映画化したドキュメンタリー。自閉症じゃなくても生きることは難しいのに、自閉症だとより生きることは困難だと思う。そこには周りの理解が必要。この映画がその理解に少しで…

イビルアイ

監督:イサーク・エスバン 家政婦が聞かせる魔女の話は中々いい。そして終盤の入れ替わりも良く、途中まではつまんなかったけど最後だけ面白くはなった。母親が部屋に戻らなければ入れ替われなかったと思うのだが、その辺がちょっと雑のような気も。ただ話自…

パラドクス

監督:イサーク・エスバン 全然分からん。二つの話があり何かが起こりループし出す。時間ではなく場所がループする。そしてかなり時間を経過させ皆年寄りになるわけだが、この二つの話が最終的に交わるのかどうなのかがよく分からなかった。人物が見分けられ…

セルビアン・フィルム

監督:スルジャン・スパソイェヴィッチ 伝説の鬼畜映画ようやく観る。なるほどね確かにヤバい。でもそこまで観れないことはない。個人的には「屋敷女」の方がヤバいかな。赤子のシーンだったり、ヤッてる最中に首落としたり、息子とヤッたりと胸糞悪いシーン…

クリーン、シェーブン

監督:ロッジ・ケリガン 約30年前かあ。ようやく観れた。ノイズとか分裂症とか主人公は危ない奴と思わせ、実際彼は悪くなかった。いや勝手に子供連れ出してるから悪いちゃ悪いのか。痛いシーンも多くあぶない奴には違いないが、この社会では生き辛い人間だ…

マリグナント 狂暴な悪夢

監督:ジェームズ・ワン この監督とてもB級なんだけど、しっかり撮る。てっきり「透明人間」の監督だと思ったら、あっちはリー・ワネルか。でも「ソウ」でいっしょにやってた人だからかなんか作りが似てる気がする。ただ中盤までこけおどしのホラーだったの…

ヨーロッパ

監督:ラース・フォン・トリアー なんか昔観たことあったかも。でも大分忘れているので再見。正直内容はよく分からないのだが、それでもナチス、列車、モノクロとこの雰囲気はいい。映像美やパートカラーなどトリラーらしさも。バックが時計でジャン=マルク…

宇宙探索編集部

監督:コン・ダーシャン 監督の大学院の卒業制作作品。これが卒業制作とはすごい。なんか「ブレアウィッチプロジェクト」の宇宙人版みたいに思えた。ドキュメンタリータッチでオッサンが宇宙人を追い求める話。中国の田舎と宇宙人という組み合わせにどこか「…

聖なる復讐者

監督:キム・ソンス つまんね。全然聖なるでもなんでもない。ミステリーとしても下手だし、真相も取って付けたようでしょーもない。犯人も正直どうでもいい。「イースタンプロミス」のサウナシーンでもやりたかったのか。あっちに比べ迫力ないけど。この出来…

グランツーリスモ

監督:ニール・ブロムカンプ これは映画化されるなって話。ゲーマーがプロのレーサーになってル・マンで入賞する。気持ちいいぐらいのサクセスストーリー。やっぱり実話ってのが大きいよね。どこに才能が眠っているか分からない。今のゲームはパイロットとか…

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編

監督:英勉 「-運命-」と「-決戦-」。アニメ版を観てたのでついてはいけた。前作もそうだがもはや高校生には見えない。まあみんな頑張ってはいるけどね。この話あまりタイムリープの楽しさみたいなものがないんだよなあ。2つ分けるほどのもんでもないけど、…

カトマンズの男

監督:フィリップ・ド・ブロカ いやあこれすごい。もうてんこ盛り。カウリスマキの「コントラクト・キラー」のような話をジャッキーチェンでやってるような感じ。ジャン=ポール・ベルモンドがジャッキーチェンしてた。香港、ネパール、マレーシアと異国情緒…

永遠の人

監督:木下恵介 章仕立てで夫婦の愛憎の歴史を描く。高峰秀子と仲代達矢の夫婦が阿蘇を背景にドロドロの夫婦を演じている。仲代達矢はアクが強いなあ。なんか妙な圧が伝わってくる。それぞれの章で事あるごとにぶつかり合う。無理やり夫婦になったような関係…

大頭脳

監督:ジェラール・ウーリー ジャン=ポール・ベルモンドのアクションコメディを見ると、やはり思い出すのは「ルパン三世」である。ベルモンドはこの映画でもルパンのようであった。さてこの映画であるが、本題に入るまでが長く正直退屈な部分もあるのだが、…

宇宙大怪獣ギララ

監督:二本松嘉瑞 松竹唯一の怪獣映画らしい。うん嫌いじゃないよ。まあいろいろ残念な部分はあるけど、それでもそれなりの魅力にはなっている。ミニチュアが思った以上にショボい。ギララのデザインは最初見た時笑ってしまった。他社の後追いで松竹も怪獣映…

殺し

監督:ベルナルド・ベルトルッチ ベルトルッチデビュー作。原案パゾリーニ。観たことあったかもしれんが、全然覚えてないので。羅生門スタイル。そのやり口が上手くいってるかは何ともいえない。そもそもさほどミステリー的なことには興味がないようだ。徐々…

アステロイド・シティ

監督:ウェス・アンダーソン カラフル、カメラワークいつものアンダーソンワールド。でも楽しいかと言ったらそうでもない。ファンは好きだろうが、ファンじゃないので。とにかく楽しいよりも複雑の方が上にくる。メタ的な構造、沢山のキャストと情報量が多く…

鬼畜大宴会

監督:熊切和嘉 ようやく観た。これ学生映画なんだ。なんじゃこりゃな映画だが、確かにパワーはある。時代背景がよく分からん。昭和って設定のようだが平成に見える。タイトルほど鬼畜じゃないと思ったら、後半おかしな方向に動き出す。学生運動云々よりも集…