キャッツ

監督:トム・フーパー

これは舞台で観るためのものだと思った。きっと舞台だと面白いのだろう。もっとアナログでいいのに、CGで固めてしまって、最初からげんなりした。正直ストーリーもほとんどないに等しく、何が言いたいのか不明。CGのない時代に作っとけば良かったのに。。。

旅の贈りもの 明日へ

監督:前田哲

シリーズの第2弾の前川清映画らしいが、第1弾は知らない。まあこういう純愛物も悪くはない。定年後に昔の文通相手に会うってやつ。過去の回想を織り交ぜ、運命的な出会いを描く。前川の素朴な演技も悪くないし、酒井和歌子は今でも十分綺麗だし、熟年のファンタジーって感じかな。

聖なる犯罪者

監督:ヤン・コマサ

なぜこの犯罪者くずれが、すんなり司祭になどなれるのか。前半ボーっと観てたので、イマイチその辺がよく分からなかった。ポーランドの実話を基にしてるそうだが、意外とこういう型破りなやつほど上手くいっちゃったりする。改心すれば過去は許されるのか。よくあるテーマではあるが、自分としては否定的かなあ。。。ちょいおまけ。

ダニエル

監督:アダム・エジプト・モーティマー

ティム・ロビンススーザン・サランドンの息子(マイルズ・ロビンス)とシュワちゃんの息子(パトリック・シュワルツェネッガー)が主演。逆に自分が年取ったなあなんて思ってしまった。。。マイルズはスーザンにもティムにも似てる。映画はイマジナリーフレンドの話。妄想上の友人が具現化しだすというのは、ややグダグダになるが、悪くないアイデア。どこかクローネンバーグ映画のような雰囲気があり、割と好きかも。

KCIA 南山の部長たち

監督:ウ・ミンホ

韓国は一体何と闘っているのか。結局権力という保身のために皆がしがみついている。それとアメリカだのフランスだの出てくるけど、韓国なんてどの国も全く重要視してなく、自分たちを大きく見せすぎに思えた。そしてこれが実話ということにも驚いた。こんな側近に大統領が殺されるなんて、まさに韓国。韓国の大統領は暗殺されるか自殺するか刑務所に入れられるか、このパターンしかない。正直終盤までは余り面白くないけど、最後の暗殺でようやく面白くはなった。ちょいおまけ。

ストレイ・ドッグ

監督:カリン・クサマ

意外といってはなんだが、ニコール・キッドマンが思った以上によかった。メイク云々より、彼女のスターとしての力を見た。そして結構ヒネリを利かせた構成で、中々楽しめた。脇役たちが知らない役者たちなのもいい。全体を覆う廃れた空気感も作品にマッチして、70年代ぐらいの映画のような雰囲気が気に入った。

おかえり ただいま

監督:齊藤潤一

映像がテレビっぽい。再現ドラマとドキュメンタリーの融合。まあ映画としては普通だが、この悲惨な事件を風化させてはいけないという思いは伝わった。とても母親思いの優しそうな女性だっただけに、いたたまれない。母子家庭なので、より母の悔しさ、怒りも分かる。彼女はほんと運が悪かった。犯人は誰でもよかった。彼女はたまたまそこにいただけ。人生とはいかに運の連続かということを思い知る。