さらば夏の光よ

監督:山根成之

原作遠藤周作。ほろ苦い青春映画。優しさは時に残酷である。良かれと思ってやっていてもそれが相手にとっていいこととは限らない。郷ひろみの自分勝手というか空気読めないというかまあナルシストなんだろうな、そういう人間の行動が引き起こす悲劇。でも根は悪い奴じゃないからたちが悪い。郷ひろみの独特の個性は嫌いじゃない。安いドラマになりがちな内容だが、70年代という時代の空気がなんとか成り立たせている。