劇場版 荒野に希望の灯をともす

監督:谷津賢二

こんなに凄い医師がいたんだねえ。アフガニスタンで多くの病人を救い、その後は用水路作りでアフガンの復興に尽くしてきた日本人中村哲。彼がいなかったら、どれだけ復興が遅れ、人間が失われたか。その功績には敬服する。反戦を訴え、暴力を否定してきた本人がその暴力で命を奪われるというのがなんとも虚しい。彼らのために頑張ってきたのに、その結果がこれかいと思ってしまった。人間が普通の生活をすることこそが平和であると。それは自然と人間の共存、すなわち用水路。森って人工的に作れるんだ。人間らしい生活の裏で、戦争が行われている。人間の素晴らしさ、自然の素晴らしさと同時に人間の愚かさがあり、いかに人類は混沌としているかがよく分かったよ。。。