竜とそばかすの姫

監督:細田守

中村佳穂の歌や音楽は素晴らしい。そこが下手だと根本から崩れる。仮想空間Uのビジュアルなどもよかった。田舎と電脳空間という対比も悪くない。とまあとても順調だったんだけど、竜が出てきてからちょっとつまんなくなった。話が強引すぎて、この辺は細田脚本の駄目なとこが出た。台詞の青臭さも見てて恥ずかしくなるぐらい。虐待もなんか安易なツールに思えた。しかしなんだかんだ言って、ちょっと泣けたのも事実。自分の殻を破るという単純だけど難しいことを素直なメッセージとして届いた。終わってみれば、やってることは「サマーウォーズ」とあまり変わらないけど、それでも細田の田舎の風景はやっぱり好き。