東京暮色

監督:小津安二郎

小津としては相当の異色作。まあいつもの通り娘あり父ありのドラマなんだけど、別居、母探し、妊娠となんだか暗い現実が覆っている。ストーリーに力を入れる監督ではないが、結構話が込み入っている。それゆえか長い。父と二人の娘と出ていった母、この4人を通して親子の愛と苦悩を見つめている。山田五十鈴が共感はできないが存在感があった。