あの日のように抱きしめて

監督:クリスティアン・ペッツォルト

戦争の傷跡となりすまし。変わらぬ愛に希望を抱くが、それは偽りのものであったという真実。設定も面白いし、心理劇としても見応えあった。しかし一番の貢献は音楽である。スピーク・ロウという曲は知らなかったが、このメロディが深い余韻を残す。ニーナ・ホスもよかった。ラストシーン、歌い終わり静かに去る彼女。彼女はようやく帰還できたのかもしれない。