若い人たち

監督:吉村公三郎

新藤兼人脚本。50年代の女性の職場進出や銀行の内情、組合、そして淡い恋など何かいろいろなものが詰まっていて正直やや散漫に思えた。そもそもこの映画は全国銀行従業員組合連合会と提携して製作ということで、労働組合の宣伝のようなものも感じる。でも終盤、横領の疑いからようやく映画として加速し出した。女性の人権、地位などを訴え、力強い作品に仕上がっている。乙羽信子がおとなしめだが真面目で芯の強い女性を演じ、とても良かった。