渚のシンドバッド

監督:橋口亮輔

同性愛の過剰なホモホモ映画だったら嫌だなあと思ったが、そうならなくて良かった。もちろんそういう要素もあるが、それぞれに悩みを抱えた十代の少年少女の心の叫びがテーマ。屈折した感情、嫉妬や劣等感、次第に複雑に絡み合っていく三角関係のようなねじれた愛。儚く壊れやすい十代の多感な時期を見事に映像にとらえている。終盤の海のシーンは忘れ難い印象を残す。特筆すべきは浜崎あゆみ。演技が自然で驚いた。こっちの才能もあったと思うんだけどなんか残念。。。