鑑定士と顔のない依頼人

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ

イタリアと鑑定士。この組み合わせと雰囲気がミステリアスな空気を作りあげる。またパーツを組み立てて作る人形も小道具として奇妙なアクセントになっていた。依頼人の正体が割れた後、愛の物語へと移行し、それで終わったら味気ないと思ったら最後にひと波乱持ってきた。まあこれはある程度予想通りではあるが、やや唐突な気はする。敵の悪意が余りにカラッとしてるだけに余計もやもや感が残る。とにかくとてもムードがあるサスペンス。そしてそれに応えるジェフリー・ラッシュが素晴らしくいい。