旅立ちの島唄 〜十五の春〜

監督:吉田康弘

沖縄が舞台というだけで、それが作品に大きな力になっている。穏やかでのんびりした沖縄の空気。土地の人たちによって受け継がれる島唄の存在。沖縄が主役ともいえる映画だ。その中で少女が大人へと成長する。島唄も歌い熱演している三吉彩花がいい。今後注目。そして小林薫も静かに娘を見守っている。こんな立派な娘がいたらと親なら思いそう。ラストの島唄が泣かせる。