日本の熱い日々 謀殺・下山事件

監督:熊井啓

浦沢直樹の「BILLY BAT」で少し知ってた事件だが、戦後間もない時代はこういうきな臭い事件がたくさんあったんだね。これ60、70年代の映画だと思っていたら80年代だったのか。モノクロだからか当時の雰囲気とかよく出てるし、戦後の実録物は混沌とした時代ゆえに今の時代では味わえない魅力がある。占領時代のアメリカの影も見えるが、真相は藪の中で、いろいろな思惑が交錯した戦後の闇が作りだした事件だったようだ。まだ脇役時代の役所広司も若い。