リアル〜完全なる首長竜の日〜

監督:黒沢清

日本版「インセプション」?。SFの中にホラー的な要素を入れる黒沢清のたくらみは、現実と虚構の境界線があいまいになる面白さはあった。ただ終盤になるに従って次第に話の整合性というか、どうしてそうなるのかに疑問が出てくる。そもそも1年前の事故で昏睡状態なのに、なぜ少年時代の事件が絡んでくるのか。話を面白く複雑にするためだけに佐藤健綾瀬はるかを入れ替えるバレバレのトリックだったりと、よくよく考えると一切少年時代の事件と関係ないのだ。自動車に乗った時の背景のCGのショボさとか、もう少し日本映画なんとかしてくれ。。。