桐島、部活やめるってよ

監督:吉田大八

少しガス・ヴァン・サントの映画を想起させた。今時の学生の姿を、いろいろな角度から描いた群像劇で、その編集術を楽しむ映画なのかもしれない。上辺だけの友人関係、にじみ出る閉塞感など、若者たちの苛立ち、そして気持ち悪さはよく出ていた。最後まで桐島を出さない手法だったり、映画製作を絡めた話の作りにも巧さを感じた。自主映画のタイトル(君は拭け、僕の熱い涙を)や映画のうんちく等、細かい笑いの数々も地味にウケた。てゆうか桐島一人に右往左往する、桐島とは一体何者なのか。。。