ある愛の風景

監督:スザンネ・ビア

戦争によるある家族の悲劇を描いたデンマーク映画。いまや世界的な監督といっていいスザンネ・ビアなので、安心して観れた。戦争による精神の崩壊というのはめずらしい題材ではないが、戦争がひとを変えるという事実を改めて知る。無事に帰ってきてもそれで終わりではない人が、知られてはいないが沢山いることだろう。家族を愛しているからこそ、その重荷を妻に背負わせたくない主人公の苦しみが痛いほど伝わった。