マイ・ライフ、マイ・ファミリー

監督:タマラ・ジェンキンス

介護問題は万国共通。特に家族の介護となると、自分も遠からずこういう日がやってくると思うと、決して人ごとではない。この映画もリアルな現実をよく映してはいる。しかし普通なら小さい頃、虐待をされたと思われる回想シーンを入れてきそうだが、そういった映画的小細工が一切ないため、リアルさは出せても、主人公たちの父に対する恐れの部分が出しきれず、結局それが面白さに繋がってこない。悪い映画ではないのだが、もう少し映画的表現がほしかった。