砂の器

監督:野村芳太郎

松本清張の有名な小説を映画化。ある青年の過酷な生い立ちとその親子の”宿命”をミステリーに落とし込んでいて、昭和という時代の味が感じられる。二人の刑事の地道な捜査が、除々に真相に迫っていくのはいいんだけど、話が作為的というか偶然性が多いのがちと気になった。また加藤剛の芝居が固いのか、演出の問題なのか、あまり加藤のキャラクターが深く掘り下げていないので、辛かったはずの幼年期が見えてこず、感情移入できなかった。なので感動するはずの終盤があまり感動できなかった。。。