象の背中

監督:井坂聡

アルツハイマーものではないが、何か渡辺謙の「明日の記憶」と似ている。がんに冒された主人公が、残された人生をどう生きるかという、まあドラマとしてはありがちなものではあるが、30代の私よりも5、60代の人間が見たら、また違った見方ができる映画だと思う。愛人の存在が主人公に共感しずらくしているような気がしないでもないが、井川遥のような女なら会いたくなるのもしょうがないってことなのか。ある意味リアルではあるが、献身的な家族がいるのに子供が知ったらがっかりするだろうね。しかしこういう映画にいいとか悪いとかいうのもなんか違うような気がするなあ。