ウェディング・ベルを鳴らせ!

監督:エミール・クストリッツァ

前半は退屈な話ばかりで、山村の田舎映像がさらに眠気を誘い、正直辛かったが、ここで終わらないのがクストリッツァの鬼才たるところ。前半溜め込んでた力を後半に一気に大爆発させている。前半張った伏線の数々を、後半それらが強烈なギャグとなって終盤はもうめちゃくちゃなドタバタ劇で収束させる、このギャグとアクションが渾然一体となったものこそがクストリッツァの魅力である。空飛ぶ男、落とし穴、ぐるぐる回した催眠術、去勢、体に空気を入れるなどドリフのようなコントからどぎついものまでクストリッツァの世界観を楽しめました。