マーダーボール

監督:ヘンリー=アレックス・ルビン、ダナ・アダム・シャピーロ

“マーダーボール”と呼ばれている車いすラグビーで、パラリンピックを目指した障害者たちのドキュメンタリー。障害を負いながらも必死に生きている彼らに絶望感はないが、そこに行き着くまでには途方も無い苦労があったんだろう。決して明るい映画ではないが、変に暗い映画でもなく、今ある現実を受け入れ、ただただ前に進むしかないという力強さがある。髭の刺青男、マーク・ズパンの面構えが障害を笑い飛ばすぐらいのちょっと恐いがとてもいい表情だ。