サウスバウンド

監督:森田芳光

元過激派のオヤジが巻き起こす騒動を描いた家族映画。前半の東京の生活と後半の沖縄で何か話が大きく違うが、オヤジの破天荒な生き方に周りが振り回されるというのが基本的な映画の流れだ。このオヤジがかなりのKYぶりで、この時代遅れのキャラをトヨエツがまあまあ好演している。”ナンセンス”といって指差す姿にこっちがこっぱずかしくなったよ。ただ大人たちより、子役の田辺修斗や松本梨菜の方が印象に残ったなあ。自分が正しいと思ったことはやり通せというメッセージを森田流なエンターテインメントに仕上げていて、痛快とまではいかないが結構楽しめた。