フィクサー

監督:トニー・ギルロイ

入り組んだ話を編集が整理されていないので前半は見辛く退屈だ。しかし中盤から物語が加速しだし、編集も威力を見せ始めて除々によくなり、初監督としては合格点といえる出来。ジョージ・クルーニーが初めてまともな役者に見えた気がする。またティルダ・スウィントンは出番は少ないながら、細かい芝居で存在感を示している。エンドクレジットのタクシーの中のクルーニーのアップがどこか70年代の映画を思わせ、あれが余韻があって良かった。