アメリカン・ギャングスター

監督:リドリー・スコット

派手な展開はないが、70年代のニューヨークでの黒人ギャングと警察の対決をじっくりと腰をすえて撮っていて中々の見応えがある。デンゼル・ワシントンが貫禄の演技でラッセル・クロウも好演。ふたりがほとんど交わることが無い構成もいい。またギャング対警察だけでなく、そこに悪徳警官を絡ませた所が面白い。リドリー・スコットが職人の域に達した演出っぷりで長めの映画だが、退屈さないテクニックはさすが。大物に振舞っていたデンゼルが捕まった途端、情報をペラペラ喋るところに多少違和感を感じてしまった。