生さぬ仲

監督:成瀬巳喜男

サイレント映画。生みの親より育ての親。子供のことを考えれば、育ての親ってことなんだろうけど、正直生みの親にやや同情してしまった。まあ捨てた人間がいまさらのこのこ帰ってきて母親ヅラすんなよって言われればそれまでなんだけどね。カメラワークが斬新だった。クローズアップの多用に、結構実験的にやってんなって思った。。。

仮面の女

監督:阿部豊

元売春婦である秘密を隠しながら、新たな恋をしようとするが、ヒモの男らに邪魔される。筑波久子はあまり主役っぽい顔立ちではないが、気の強そうなところがいい。岡田真澄のクズっぷりや葉山良二のいかにもな紳士など適材適所。葉山に筑波の過去がバレるが、果たしてふたりの恋は成就するのか。愛し合っていても、過去や職業などの壁はなかなか壊せないということか。。。

獄門島

監督:松田定次

原作横溝正史の金田一もの。片岡千恵蔵が金田一でこれはこれで嫌いじゃない。映像は荒いし、台詞も聞き取り辛いしで、「悪魔が来りて笛を吹く」の時と同様ほとんど集中できなかった。眠くて内容がとぎれとぎれになり、話の筋もほとんど理解できず。一体なにが起きてるのかさっぱりだった。終盤金田一が謎を解くとき、笑いながら走り出すんだけど、あれが一番奇妙だった。屋根裏から階段が出てきてジジイが登場しても正直何が何だか全然分からんが、どうやら事件は解決したようだ。。。

オペラ座/血の喝采

監督:ダリオ・アルジェント

いつものアルジェント。でもこれでいい。古臭いスタイルが逆に新鮮かも。主人公のプリマをつけまわすストーカーから逃げ回るだけのものでしかないけど、アルジェントの様式美を堪能し、これが意外と退屈ではなかった。目の下に針を張り付けるとこなんてはっきり言って何がしたいのか全然意味不明だが、意味なんてなくていいのだ。犯人も最初からバレバレだし、ラストは「サウンドオブミュージック」みたいな場所で最後の対決だったりと何だかバカバカしくて笑っちゃうが、それも含めて楽しめた。。。

南京の基督(キリスト)

監督:トニー・オウ

原作芥川龍之介。レオン・カーフェイが日本人をやって、富田靖子が中国人を演じるというのも中々面白い趣向。さてこの映画富田靖子がすべてといっていいだろう。清純のイメージがあったけど、えっこんなに脱いでんのってぐらい脱いでいる。ラブシーンも多く、彼女の中国語演技と大胆なヌードに釘付けになった。滅茶苦茶可愛いし、裸も綺麗でびっくりした。これだけで観る価値あった。芥川と中国人の恋と破滅。自身を投影させ、彼の絶望を見届けた。。。

終りなき生命を

監督:吉田憲二

悪くはないんだけど、ありがちな病気ものの域を出なかったかな。モノクロの映像はよかったし、和泉雅子が病気と恋愛の間で苦しむ女性を力強く演じた。優しい女性だけに余計悲しみはあったんだけど、最後までどこか中途半端にしてしまい、はっきり結末決めず終わってしまったので、なんだか消化不良な気もする。。。

俺とあいつの物語

監督:朝間義隆

嫌いじゃない。武田鉄矢と伊藤蘭が夫婦。妻が突然牧場で働きたいと言い出し、夫婦の愛が試される。この昭和感は嫌いじゃない。女性の自立とかあるんだろうけど、なんだかんだで理解のある夫だと思うよ。武田鉄矢の個性って何気にクセになるんだよな。昔はこの芸風が苦手だったけど、この独特の個性はハマるとこれはこれで素晴らしいと思えてくる。大声で怒鳴るとこが若干うざかったけどね。。。