15ミニッツ・ウォー

監督:フレッド・グリヴォワ

1976年に、当時フランス領だったアフリカのジブチで起きたバスジャック事件をモチーフにしたもの。背景に独立とかあるんだけど、内容的にはシンプルなテロ制圧ものだった。そこそこの緊張感もあり、硬派なアクション。特殊部隊のスナイパーたちが優秀だった。まさに一撃必殺で同時に全員仕留めてブラボー。この程度で済んで凄いと思ったが、それでも子供が犠牲になるのは辛い。

三本指の男

監督:松田定次

原作は横溝正史「本陣殺人事件」。1940年代に金田一があったんだ。金田一片岡千恵蔵で、しゃべりにクセがある。封建的といえばそれまでだが、殺すほどの動機かねえ。証拠隠しも手が込んでて、あまりそれをやる意味を感じない。そして一番の見所は三本指の男の正体だが、そのメイクいつするんだよというツッコミも。原節子のメガネ姿はめずらしい。いつもより色気を感じてよかった。なぜ彼女がメガネをする演出にしてたかは最後に分かります。

アダムズ・アップル

監督:アナス・トマス・イェンセン

旧約聖書の「ヨブ記」を下敷きにした話だそうだが、詳しいことは知らない。最近の映画と思ったら、2005年だそうだ。デンマーク映画やドラマでよく見る顔たちばかりだった。ただこのブラックコメディは奇妙な笑いで溢れている。マッツ・ミケルセンのキャラが秀逸。彼は神なのか?。そこに絡む人間がネオナチやら障害者やら拳銃撃ちまくるアラブ人だったりと一筋縄ではない。でも結局皆を改心させる。ネオナチの変わり様といったら。過激でとぼけたブラックファンタジー

アイネクライネナハトムジーク

監督:今泉力哉

群像物が得意な作家・伊坂幸太郎と恋愛群像劇の名手・今泉力哉。この二人の組み合わせは果たして上手くいったかというと、まあまあかな。今泉は自分の脚本じゃないからか、何となくいつものリズムと違う気がした。月日を飛ばした技が、それほど上手く機能してなかったかな。仙台っていいねと少し思えた。エンドロール、斉藤和義の「小さな夜」が胸に沁みた。三浦春馬はもういないという事実。さびしいなあ。。。

カイジ ファイナルゲーム

監督:佐藤東弥

シリーズの第3弾にして最終回。前半の天秤のゲームがつまらない。原作者自らの脚本参加に期待したけど微妙だった。しかしじゃんけん好きね~。まあ映画版カイジは、藤原竜也のオーバー演技を楽しむものなのかもしれない。真剣佑の無駄使い。。。

バニシング

監督:クリストファー・ニーホルム

無人島で3人の灯台守が姿を消した実在の未解決事件を基に映画化。うーん勿体ない。途中までは悪くなかった。ジェラルド・バトラーがおかしくなってからが長い。間延びしてしまい、突然失速してしまった。90分ぐらいで終わらせればよかったのに。監督はTV「キリング」を演出した人だそうだ。だからソーレン・マリン出てたのか。。。

ひとよ

監督:白石和彌

家族はめんどくさい。憎みたい、でも憎めない。ぶつかるけど、それでも繋がっている。一度壊れた家族は簡単には戻らない。そこで戻れるか戻れないかは愛次第。嫌なことはたくさんあったが、それでも消えないのは家族の記憶。その愛の記憶が最終的には許しになる。まあ白石和彌らしい辛気臭い映画。佐々木蔵之介のエピソードは余りいならなかったかなあ。。。