さよならの朝に約束の花をかざろう

監督:岡田麿里

岡田麿里初監督作。中々よかった。数百年の寿命を持つある一族をめぐるファンタジー。世界観や映像も魅力的だった。長い寿命ゆえに母と息子の見た目が逆転していくという発想はちょっと「ベンジャミン・バトン」を想起させた。別れが怖いから出会いを避けるべきか、それでも出会いを求めるべきか。答えはないが、あの出会いは決して間違いではない。ただこの世界の独自の固有名詞が多く、説明不足でやや分かり辛いのは難。岡田麿里の次回監督作も期待したい。