赤線地帯

監督:溝口健二

溝口の遺作。まあ溝口にしては普通な気もするが、未来も希望もあったもんじゃない売春婦たちの生き様を容赦なく描く。戦後の売春婦たちの現実や当時の日本の状況も見られ、発展しつつある中に時代に追いやられる人達の姿が見えてくる。昔のチープなホラー映画のような黛敏郎の音楽が間抜けすぎる。