わたしはロランス

監督:グザヴィエ・ドラン

今まで男として生活していた男が30歳になって性の不一致を告白し女としての人生を歩み出す。その10年の期間を恋人といっしょにじっくりと濃密に描く。だからこの内容なのに長い長い。正直疲れた。厳しい現実と時に幻想的に描き、辛い世間にもどこか希望を見だしている。メルヴィル・プポーもいいが、常に寄り添ったスザンヌ・クレマンの慈愛の演技が美しい。