アンナ・カレーニナ

監督:ジョー・ライト

トルストイの名作をイギリスが映画化。ロシアが舞台だが英語劇、まあ当然か。美術や衣装などは絢爛豪華だし、舞台のような演出もジョー・ライトらしくクラシックの中に斬新な切り口だ。ただ、どうも主人公が好きになれない。それはキーラ・ナイトレイという女優にどこかビッチ臭や意地の悪さを感じてしまうからだ。役柄的にも、同情や共感が得られずらいので、こういうのはもっと清楚系女優の方が良かった気がする。アーロン・テイラー=ジョンソンが演出とはいえ、妙にかっこつけていた。あの「キックアス」のヘタレが随分と大人になったもんだ。