お早よう

監督:小津安二郎

とても微笑ましい作品。と同時に戦後の日本経済の発展の兆しが生活から見てとれる。ガキ兄弟の静かなる抵抗が可笑しく癒された。悪ガキ二人には、どこか「生れてはみたけれど」の兄弟を思わせ、おでこを突くとオナラするとことか、バカでいい。佐田啓二久我美子プラトニックな関係も良かった。近所のおばちゃん達が噂話にすぐに影響され、あんな隣人は嫌だ。TVが家にやってきた感動はよく分かる。そんなどこか懐かしさを感じさせる映画だった。