ウェイバック -脱出6500km-

監督:ピーター・ウィアー

マスター・アンド・コマンダー」の時もそうだが、大作にはドラマ性と娯楽性の両立は非常に難しい。その中でピーター・ウィアーはとても上手くやったのだが、今回も脱走からの長い逃亡劇という難題に見事に手腕を発揮した。前半の脱走はいいとして、残りの時間は全て長い長い過酷な旅。これだけ長いと退屈に陥ってしまうのが普通なのだが、P・ウィアーは緩急をつけ、過酷さ出会い、サバイバルを持続させた演出の勝利。他の監督なら、もっと早い段階で観るのを投げ出していたかも。そしてエド・ハリス、さすがに渋い。