瞳は静かに

監督:ダニエル・ブスタマンテ

アルゼンチン映画。母が死んだことによって、居心地が悪くなるというか、どこか怯えながら生活するようになる主人公。そんな子供の視点からアルゼンチンの軍事政権下の生活を描く。母親の行動やその友人の存在、また父や祖母の奇妙な監視など、子供たちの生活の中に時折みせる何か大きなことが知らぬ内に起こっているような描写があり、イマイチこの映画を包む変な空気を理解することができなかった。皆何かを隠し、ピリピリしている空気は感じるのだが、それが最後まで何だったのかが結局よく分からなかった。