ブラック・スワン

監督:ダーレン・アロノフスキー

なるほど、これはアロノフスキー版「PERFECT BLUE」だなと観ていて思った。確かに面白いんだけど、あっちと比較すると、話の構造や見せ方などは「PERFECT BLUE」の方が遥に上で、逆に改めて今敏の凄さが分かった気がする。鏡の使い方なんて、モロ影響を受けているし。。。それでも、蛇のようなバーバラ・ハーシーの不気味さや、大スターからの転落と現実と大きく被るウィノナ・ライダーの起用、そして中国歌劇のような白塗りに、充血した目で熱演するナタリー・ポートマンの気合で、プレッシャーからの被害妄想をホラーチックに仕上げている。まあ何はともあれ期待値が高すぎたかな。