虹の女神 Rainbow Song

監督:熊澤尚人

まさに青春の1ページ。章仕立てで大学から社会人になっていくまでの男女2人の友情と恋の軌跡を追った瑞々しく切ない物語。兎に角この映画が醸し出す大学とか映研の空気が何か懐かしく感じた(映画製作の経験は無いけど。。。)また主演2人の台詞のやり取りがとても面白く自然で素直にこの映画の世界に入り込めた気がする。等身大な市原隼人もいいが、やはり上野樹里がすごくいい。上野は正直あまり好きな女優ではないがこの映画の上野はすごい。印象的なシーンも多くお見合いパーティで指名が無かった時の上野の表情や冗談でプロポーズをした時の一連の2人のやり取りは上野の微妙な心情を見事に熱演している。脚本もとてもよく出来ていて、ラストに上野が作った自主映画を見せるなどメタ的な感じが上手い。全体的に岩井俊二臭がするがそれがいい方に働いて良かった。