明け方の若者たち

監督:松本花奈

確かに明け方の街はどこか切ない。いろんな感情が沸き起こる。一日の始まりであり、昨日の終わりである。社会人になったら現実を突きつけられる。夢がつぶれ、そのまま惰性で生きていく。なんとなく分かるから辛い。何者にもなれなかったかもしれないけど、それが人生。年取るとバカやってたり、ダサく夢を語ってた時間こそがピークだったんじゃないかと知る。そうやって年を取り、あの頃はよかったよなあと、そんなちょっと切ない映画でした。井上祐貴が好演。