明日への遺言

監督:小泉堯史

ほとんど法廷内の裁判劇。東京、名古屋での大空襲後、パラシュートで投下した米兵が日本軍に拘束され、捕虜とせず、略式裁判によって処刑。それが正当であったかどうか、まあ要約するとこんな感じ。結局、敗戦国の言い分なんて関係ない。最初から判決は決まっていたように思う。また米側は人権を主張するが、それなら空襲で死んだ3万人の日本人の人権はどうなるんだ。無差別に殺しておいて、報復か処罰か、その言葉じりだけにこだわり、自分たちを正当化する米側。結局、戦勝国が正義ってことなんでしょ。いろいろと思うことは多々ある、日本人として考えさせられる映画だった。藤田まことは素晴らしかった。弁護側ロバート・レッサーも日本への理解が感じられ良かった。多くの日本人に観てほしい、観るべき映画だと思う。