夜の配当

監督:田中重雄

60年代に商標権や内部情報を武器に企業を恐喝するなんていう話があったことに興味深いものがあった。綺麗事を並べるが、結局主人公自身大した男では無く、昔自分がいた会社に何度も恐喝するクズっぷりに呆れた。いかにも主人公が正義みたいな描き方だが、正直全く共感できず、逆にもっと主人公が泣きを見た方が映画として面白いものになったんじゃないか。本当の悪になりきれなかったのは残念だが、田宮二郎は台詞も聞き取りやすく、なかなかいい俳優だなと思った。