未来を生きる君たちへ

監督:スサンネ・ビア

暴力に対する考察。日常には様々な形で暴力が溢れている。学校ではいじめがあり、社会ではささいないざこざ、アフリカでも無差別な殺戮がおこなわれている。この作品はそういったいつどこにでも起こりえる暴力を否定しつつも、結局暴力でしか解決できないこともあるという矛盾を深く掘り下げている。無意味な暴力は何も生まないというテーマは十分理解できるが、現実世界中で起こっている戦争など、そんな単純に”はいそうですか”といかないのが人間である。子供たちが未来に生きるためには、結局親にかかっているのだ。最近子供たちが亡くなるニュースが多い日本では特にそう思う。