監督:セミフ・カプランオール

“ユスフ3部作”の1作目。先に3作目の「蜂蜜」を観ていたが、その主人公の少年が大人になったのが本作。「蜂蜜」はどこかつかみ所がない感じだったが、本作は母が亡くなって帰郷した主人公の話なので、より分かりやすかった。ユスフは嫌いだった故郷に足止めされているように彷徨っている。しかしそれは本当はまだ故郷に残りたい気持ちがあったからなのではないか。ユスフと親戚のアイラの関係が、何も無いのだが、どこか微妙なニュアンスを醸し出していた。